こんにちは。
赤や白の彼岸花が咲きはじめ、秋の到来を感じる季節になりました。
寄生植物のひとつナンバンギセル(南蛮煙管)は秋の風物詩ススキなどの
イネ科の植物の根に寄生して育つ植物で、
2021年に咲いたこの写真はススキに寄生して育ったものです。
寄生植物なのでススキなどの植物に根っこを張って
その植物の栄養を吸収し生きています。
壺のような円筒形のユニークな花の形をしています。
写真ナンバンギセルR3.9
名前の由来は
南蛮(異民族の総称とされます)と花の形がキセル(煙管)に似ていることから
ナンバンギセル(南蛮煙管)というネーミングになったんだとか。

160種類近くの植物が登場する万葉集には
ナンバンギセルは「思い草」という名称で詠まれています。
諸説ありますが、うつむき加減で、物思いにふける姿が
ナンバンギセルに似ていることから「思い草」は
ナンバンギセルの説が最有力とされています。

〜『道の辺(へ)の尾花が下の思ひ草今さらさらに何をか思はむ』〜

意味は道端のススキの下に生えている思い草のように、
私は今さら何を思い悩むことがあるでしょうか。

愛しい人を陰ながらに思いながら詠まれた歌のようです。

写真の花の高さは20cmほど。
背の高いススキの中に埋もれたナンバンギセルを見つけ出すのは
少し難しいかもしれませんが鮮やかなピンク色の花を咲かせていますので
足元に注意を払いながら歩くと見つけられるかもしれませんね。
稀にススキ以外のイネ科の植物に咲いていることもあるそうですよ。